BtoBのLP設計 構成要素とコンバージョンを生むワイヤーフレーム
LP制作

BtoBのLP設計 構成要素とコンバージョンを生むワイヤーフレーム

執筆: ローカルマーケティングパートナーズ 編集部

監修: 山本 貴大

はじめに

BtoBのランディングページ(LP)は、広告やメールから流入した見込み顧客を「次のアクション」に導くための専用ページです。コーポレートサイトやサービスサイトとは異なり、1ページ完結で情報提供からコンバージョンまでを担います。

ただし、BtoBのLPはBtoCとは設計の前提が大きく異なります。購買に至るまでの意思決定プロセスが長く、関与者も複数にわたるため、「衝動的な購買」を前提とした構成では成果が出ません。本コラムでは、BtoB特有の購買行動を踏まえたLP設計の考え方と、コンバージョンにつながるワイヤーフレームの組み立て方を解説します。

BtoBとBtoCでLP設計が変わる理由

BtoCのLPは「感情を動かして今すぐ行動させる」設計が基本です。一方、BtoBでは訪問者が社内稟議を通す必要があり、「論理的に納得できる材料」を提供することが優先されます。

具体的には、BtoBの訪問者は以下のような状態でLPにたどり着きます。

  • 課題は認識しているが、解決策をまだ比較検討中
  • 社内で共有・説明できる情報を求めている
  • 「この会社に任せて大丈夫か」を判断したい

この前提に立つと、LPに求められるのは派手な演出ではなく、「信頼」と「合理性」です。構成もビジュアルも、すべてこの軸で設計する必要があります。

ファーストビューの設計

LPの成否はファーストビューでほぼ決まります。スクロールせずに見える範囲で、訪問者に「自分に関係のあるページだ」と認識してもらう必要があります。

キャッチコピー

ターゲットが抱えている課題を、できるだけ具体的な言葉で表現します。「業務効率化を支援」のような抽象的な表現ではなく、「月次レポートの作成工数を半分にする」のように、訪問者の日常業務に踏み込んだ言い回しが有効です。

サブコピー

キャッチコピーだけでは伝えきれない、解決策の方向性やサービスの概要を1〜2文で補足します。キャッチコピーが「課題の言語化」なら、サブコピーは「解決の入り口」です。

ビジュアル

BtoBでは、抽象的なイメージ画像よりも「実際のプロダクト画面」や「サービスの利用シーン」が効果的です。訪問者が導入後のイメージを持てるかどうかが、スクロールを続けるかの判断材料になります。

構成要素の配置順序

ファーストビュー以降の構成は、訪問者の心理に沿った流れで設計します。

課題提起

訪問者が感じている課題を言語化し、「自分のことだ」と共感を得るパートです。箇条書きで3〜5個の課題を挙げるのが一般的ですが、ただ並べるだけでなく、「その課題を放置するとどうなるか」まで触れると、先を読む動機が生まれます。

解決策の提示

自社サービスがどのように課題を解決するかを説明します。ここでよくある失敗は、機能の一覧をそのまま並べてしまうことです。訪問者が知りたいのは「何ができるか」ではなく「自分の課題がどう解消されるか」なので、課題と解決策を対にして示す構成が効果的です。

実績と信頼性要素

BtoBのLP設計において、信頼性の担保は最重要テーマの一つです。以下のような要素を組み合わせて配置します。

  • 導入社数・継続率などの数字: 定量的な実績は、社内稟議の材料にもなります
  • 導入企業のロゴ一覧: 業界内で認知度の高い企業名があると、安心感が大きく高まります
  • 導入事例の要約: 「どんな課題を持つ企業が、どう改善したか」を簡潔に示します
  • 受賞歴・メディア掲載: 第三者からの評価は、自社発信の情報より信頼されやすい傾向があります

CTA(行動喚起)

LPの中で最もコンバージョンに直結する要素です。配置は1箇所ではなく、ファーストビュー・中間・最下部の最低3箇所に設けます。

CTAの文言とデザイン

CTAの文言は「送信する」「申し込む」ではなく、訪問者が得られる価値を含めた表現にします。たとえば「3分でわかるサービス資料をダウンロード」「まずは無料で相談する」のように、ハードルの低さと具体的なメリットを同時に伝えます。

また、検討段階が異なる訪問者に対応するために、ハードルの異なるCTAを複数用意するのも有効です。「資料ダウンロード」(低ハードル)と「個別相談」(高ハードル)を並置することで、幅広い層のコンバージョンを拾えます。

ボタンのデザインは、ページ内で視覚的に目立つ配色とサイズを確保しつつ、周囲に十分な余白を取ることで視線を誘導します。

フォーム設計との連動

LPとフォームは一体で設計します。LPの訴求内容とフォームの項目数・文言がちぐはぐだと、フォーム到達後の離脱が増えます。

資料ダウンロード系のLPであれば、フォーム項目は「氏名・メールアドレス・会社名・役職」の4項目程度が目安です。問い合わせ系でも7項目以内に収めるのが望ましいでしょう。営業が必要とする追加情報は、ナーチャリングの過程で取得する設計にした方が、入り口のCVRは確実に上がります。

フォームをLP内に埋め込むか、別ページに遷移させるかも設計上の判断ポイントです。埋め込み型はページ遷移による離脱を防げますが、LP自体が長くなりすぎる場合は別ページの方が適切な場合もあります。

広告とLPのメッセージ一貫性

BtoBのLPは、広告やメールなどの流入元とセットで設計する必要があります。広告で訴求した内容とLPのファーストビューにズレがあると、訪問者は「思っていた情報と違う」と判断して離脱します。

たとえば広告で「工数削減」を訴求しているのに、LPのファーストビューで「売上向上」を前面に出していると、訪問者の期待と実際のコンテンツが噛み合いません。広告のキーワードやコピーとLPのキャッチコピーは、同じ文脈の中でつながるように設計しましょう。

リスティング広告であれば検索キーワードごとにLPを出し分ける、SNS広告であればクリエイティブの訴求軸に合わせてファーストビューを調整するなど、流入経路ごとの最適化が理想です。

まとめ

BtoBのLP設計は、「見た目の完成度」よりも「訪問者の心理に沿った構成」が成果を左右します。ファーストビューでの課題共感、論理的な解決策の提示、信頼性の担保、そして適切なCTAの配置。これらを一貫した流れで組み立てることが、コンバージョンを生むワイヤーフレームの基本です。

また、LPは単体で完結するものではなく、広告やフォームとの連動で初めて機能します。制作後もデータを見ながら改善を重ねることで、成果は着実に積み上がっていきます。

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執筆

ローカルマーケティングパートナーズ 編集部

山本 貴大

監修

山本 貴大

代表取締役 / 株式会社ローカルマーケティングパートナーズ

株式会社ローカルマーケティングパートナーズ代表取締役。BtoBマーケティング支援に特化し、戦略設計から施策実行まで一気通貫で担うBPO型支援を推進。中堅・成長企業を中心に、マーケティング組織の立ち上げ・運用改善の実績多数。

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