HubSpotの使い方と料金プラン BtoBマーケティングで導入する前に知るべき全体像
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HubSpotの使い方と料金プラン BtoBマーケティングで導入する前に知るべき全体像

執筆: ローカルマーケティングパートナーズ 編集部

監修: 山本 貴大

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HubSpotは、米国HubSpot, Inc.が提供するBtoB企業向けのCRM・マーケティング・セールス・カスタマーサービス統合プラットフォームです。Freeプランから始められる手軽さと、インバウンドマーケティング起点の思想で、中小企業・スタートアップから大企業まで世界190ヶ国以上で導入されています。

ただしBtoBマーケティング担当者から「使い方が分かりにくい」「料金プランが複雑で選べない」「どのHubを契約すべきか判断できない」という声が多いのも実情です。本記事ではHubSpotの全体像・料金プラン・基本的な使い方から、BtoB企業が導入する際のつまずきポイントまで、当社がBtoBマーケティング支援で蓄積した実務視点で整理しました。

HubSpotとは:インバウンドマーケティング起点のCRM統合プラットフォーム

HubSpotは2006年に米国で創業、2014年にNYSEに上場したBtoBマーケティングプラットフォームです。「インバウンドマーケティング」という顧客獲得思想のパイオニア企業として知られ、自社の顧客獲得メソドロジーをそのまま製品設計に落とし込んでいる点が特徴です。

HubSpotの4つのHub

HubSpotは機能別に4つの「Hub」に分かれています。

  • Marketing Hub: リード獲得・育成・分析(MA機能)
  • Sales Hub: 商談管理・タスク管理・営業分析(SFA機能)
  • Service Hub: 問い合わせ管理・チケット・カスタマーサクセス
  • Content Hub: CMS・Webサイト構築・コンテンツ配信

これら4つのHubが、中核となる「CRM(無料で提供)」上で連携します。全Hubが同じ顧客データベースを共有するため、「リードから顧客化、継続利用まで」の一元管理が可能です。

関連サービス: BtoBマーケティング支援

HubSpotと他のMA・CRMの違い

HubSpotと比較される主要製品は以下です。

製品特徴HubSpotとの違い
Salesforce営業プロセス管理が起点、柔軟なカスタマイズSalesforceは大企業・カスタム重視、HubSpotは中小・統合重視
MarketoMA機能の深さが強みMAのみの単機能、HubSpotは4Hub統合
PardotSalesforceと統合したMASalesforce前提、HubSpotは単独で完結
Zoho CRM低価格で網羅的な機能日本語化がやや弱い、HubSpotのほうが使い勝手が洗練

BtoB企業で初めてMA・CRMを導入する場合、Freeプランで試せるHubSpotから始めるのが最も失敗が少ない選択です。

HubSpotの料金プラン全体像

HubSpotの料金体系は、Hub別・プランティア別の組み合わせで構成されます。全体像を押さえることが選定の第一歩です。

プランティア(共通)

各Hubには4つのプランティアがあります。

プランティア月額(2026年時点)対象
Free無料小規模スタート向け
Starter月2,700円〜個人事業主・スタートアップ
Professional月96,000円〜成長中小企業
Enterprise月180,000円〜大企業・カスタム要件

料金はUSドル建てから日本円換算されるため、為替で変動します。年間契約の一括払いで15%程度の割引が適用されるのが通例です。

Marketing Hub の料金と機能

BtoB企業で最も導入されるのがMarketing Hubです。

プラン月額マーケティングコンタクト主な機能
Free無料2,000件(全Hub共通)フォーム・基本メール・ライブチャット
Starter2,700円〜1,000件ブランド削除・簡易MA・広告連携
Professional96,000円〜2,000件ワークフロー・A/Bテスト・カスタムレポート
Enterprise180,000円〜10,000件AIスコアリング・パートナーシップ機能

「マーケティングコンタクト」は、メール配信・ワークフローの対象になるコンタクト数です。超過分は追加料金が発生します。

Sales Hub の料金と機能

プラン月額主な機能
Free無料取引管理・Eメール追跡・ミーティング予約
Starter2,700円〜カスタムプロパティ・自動アサイン
Professional150,000円〜見積作成・eSign・シーケンス
Enterprise180,000円〜プレイブック・予測AI・通話録音AI

Service Hub・Content Hub の料金と機能

Service HubとContent Hubも、Free・Starter・Professional・Enterpriseの4ティア構成で、料金はMarketing HubやSales Hubと同水準です。

複数Hubをまとめて導入する「バンドル」

複数のHubをまとめて導入する場合、「CRM Suite」という統合バンドルプランが利用できます。

プラン月額内容
CRM Suite Starter2,400円〜4Hub統合Starter
CRM Suite Professional192,000円〜4Hub統合Professional
CRM Suite Enterprise600,000円〜4Hub統合Enterprise

単独Hub購入よりCRM Suiteのほうが大幅に割安になります。BtoB企業でマーケ・営業・CS全体でHubSpotを活用する場合、CRM Suiteが推奨です。

HubSpotの使い方:導入から活用までの6ステップ

HubSpotを初めて導入する際の実務ステップを整理します。

ステップ1 無料アカウント登録と初期設定

HubSpot公式サイト(hubspot.jp)から「無料で始める」ボタンで登録します。メールアドレスと会社情報を入力するだけで、Freeプランのアカウントが即時発行されます。

初期設定で行うこと:

  • 会社情報・ロゴ・業種の登録
  • ユーザーの招待(チームメンバー追加)
  • メインドメインの設定(メール送信時のFromアドレス)
  • タイムゾーン・通貨・言語設定

ステップ2 コンタクト・会社データのインポート

既存の顧客リスト(Excel・CSV)をHubSpotにインポートします。インポートウィザードで項目マッピングを行い、既存データとHubSpotのフィールドを紐付けます。

大量データのインポートは夜間・週末に実施するのが推奨です。重複レコードは自動マージ機能で統合できます。

ステップ3 フォーム・CTA・ランディングページの作成

リード獲得用のフォームを作成します。Freeプランでも基本的なフォーム作成は可能で、フォーム送信データは自動的にコンタクトデータベースに登録されます。

フォーム設計のポイント:

  • 必要最小限の項目に絞る(名前・メール・会社名・役職)
  • 進捗度に応じてプログレッシブプロファイリング(追加情報を段階的に収集)
  • サンクスページで次のアクションを提示

ステップ4 Eメール配信とワークフローの設定

登録したコンタクトにEメールを配信します。Freeプランではブランディング削除ができませんが、月2,000通まで送信可能です。

Starterプラン以降では「ワークフロー」というMA機能が使えます。「フォーム送信後3日でメール配信」「特定のページを閲覧したらセールスに通知」などの自動化シナリオを設定できます。

ステップ5 営業活動の管理

Sales Hubを使う場合、営業の商談管理・タスク管理・Eメール追跡を一元化します。

  • 取引(Deal): 商談の進捗を可視化
  • タスク: 営業担当者の次アクションを管理
  • Eメール追跡: 送信メールの開封・クリックを計測
  • ミーティング予約リンク: 顧客が直接カレンダー予約

ステップ6 ダッシュボードとレポート

活動実績を可視化します。Freeプランでも基本レポート(コンタクト獲得数・Eメール開封率・取引ステージ別商談金額)は利用可能です。Professional以降では、カスタムレポートで任意の指標の組み合わせが可能になります。

HubSpotの導入でつまずきやすい7つのポイント

当社がBtoBマーケティング支援を行う中で、HubSpot導入時に繰り返し発生する「つまずき」パターンをまとめました。

1 Hub選定の誤りで予算超過

「とりあえずMarketing Professionalにしよう」と安易に選定した結果、月額96,000円以上の固定費が負担になるケースがあります。まずFreeプランまたはStarterで機能を検証し、必要になった機能に応じて段階的にアップグレードする運用が推奨です。

2 マーケティングコンタクトの超過

Marketing Professionalの標準2,000件を超えると追加料金が発生します。定期的にインアクティブなコンタクトをアーカイブしておかないと、予期せぬ追加費用が発生します。

3 ワークフローの無限ループ

ワークフローを複雑に組みすぎて、ループや意図しない自動送信が発生するケース。ワークフローのエントリー条件・終了条件を明確に設計し、テスト環境で検証してから本番化することが重要です。

4 日本語のメール配信で迷惑メール判定

SPFレコード・DKIM署名・DMARC設定が不十分な状態でEメール配信すると、Gmailや企業メールサーバーで迷惑メール判定されることがあります。独自ドメインでのメール送信には、DNS設定を慎重に行うことが必須です。

5 データ移行時のフィールドマッピング不足

既存CRM・Excelからのデータ移行時、HubSpotのデフォルトフィールドにない情報(カスタムプロパティ)を作らずに移行すると、データが欠損します。移行前にHubSpotで必要なカスタムプロパティを事前作成する設計が重要です。

6 複数ユーザー運用時の権限設計の混乱

複数部署で1つのHubSpotを使う場合、ユーザー権限・担当者フィルタ・パイプラインの設計が曖昧だと混乱します。導入初期に「誰がどのコンタクトを操作できるか」「どのチームがどの商談を見るか」を明確にし、権限ロールで制御することが推奨です。

7 導入後のオンボーディング不足で活用が停滞

HubSpotは機能が豊富なため、現場担当者が全機能を使いこなすまでに時間がかかります。導入後3〜6ヶ月は、専任の運用担当者の配置、または外部パートナー(Solution Partner)のオンボーディング支援が不可欠です。

【独自】HubSpotの使い方でBtoBマーケティングの成果を最大化する5つのコツ

ここからは、HubSpotの基本操作を踏まえて、BtoBマーケティングで実際に成果を出すための運用Tipsです。当社がBtoB企業のHubSpot運用を支援する中で蓄積した、一般的な使い方解説には載っていないコツをまとめます。

1 「マーケ→営業」のリードハンドオフ基準を数値化する

HubSpotのワークフロー機能で「リードスコア○点以上で営業担当者に通知」を設定しますが、スコア基準が曖昧だと営業が動きません。業界・商材・BANT(Budget/Authority/Needs/Timing)を踏まえたスコアロジックを事前に設計し、営業と合意した数値基準でハンドオフを設計することが成果の鍵です。

2 「コンタクトのライフサイクルステージ」を全社で統一する

HubSpotにはSubscriber・Lead・MQL・SQL・Opportunity・Customer等のライフサイクルステージがあります。「どの条件でMQLからSQLに移行するか」を全社で統一しないと、レポートの数字が意味を持たなくなります。マーケ部門と営業部門で定義を合意し、HubSpot上でプロパティを厳密に管理することが重要です。

3 「Eメールのトピッククラスター」設計でコンテンツを再活用する

一度作成したEメールテンプレート・ブログ記事・ホワイトペーパーを、トピッククラスターとして整理することで、新規リード育成時に既存コンテンツを効果的に再活用できます。テーマ別にコンテンツライブラリを整備し、ワークフローから自動配信する設計が推奨です。

4 「営業のシーケンス」で手動作業を50%削減する

Sales Hub Professional以上で使える「シーケンス」機能は、営業の定型フォローアップメールを自動化します。初回商談後の3日後・1週間後・2週間後のフォローメールをシーケンス化すると、営業担当者の手動作業が大幅に削減されます。

5 「AI Search」とHubSpotの連携でLLM経由流入を捕捉する

2025年以降、ChatGPT・Claude・Perplexity等のAI検索経由のトラフィックが増加しています。HubSpotのトラッキング機能に加えて、LLM流入を別途計測し、AI検索での露出度を定点観測する運用が重要です。詳細はAI検索時代のBtoBマーケティング戦略を参照してください。

関連サービス: BtoBマーケティング支援・MA運用支援

HubSpotの日本代理店・Solution Partnerの活用

HubSpotは世界190ヶ国で展開されていますが、日本では「Solution Partner」という公認パートナー制度があり、国内企業のオンボーディング・運用支援を専門的に行っています。

Solution Partnerを使うメリット

  • 日本語でのオンボーディング支援
  • 業種・業態に応じた運用設計のアドバイス
  • 他業務(BtoBマーケ戦略・コンテンツ制作)との統合支援
  • 契約・請求は日本円建てで可能

パートナー経由で購入しても、HubSpot本体の料金は変わりません。サポート品質が向上するメリットのみがあります。

パートナー選定のポイント

Solution Partnerはティア別(Solution Partner / Gold / Platinum / Diamond / Elite)に分かれています。選定のポイント:

  • 自社と同業種・同規模の導入実績
  • BtoBマーケティング戦略の設計力
  • 運用フェーズまでの伴走支援体制
  • 料金の透明性と契約条件

HubSpotの料金・使い方でよくある質問

Q Freeプランから有償プランへのアップグレードはいつ?

「マーケティングオートメーションを使いたくなった時」が最も多いタイミングです。具体的には、月のEメール配信が2,000通を超える、フォーム送信後の自動メールシナリオを作りたい、ワークフロー分岐が必要になった、といった場合です。Starterプランは月2,700円から始められるため、段階的なアップグレードが現実的です。

Q HubSpotは何人から導入価値がありますか?

1人でも使えますが、5〜10人規模のマーケ・営業体制から導入価値が高まります。5人未満の組織ならGoogle Sheets+Mailchimp等で代替可能ですが、10人以上になると一元管理の必要性が高まり、HubSpotが力を発揮します。

Q 既存のHubSpot以外のCRMからHubSpotへの移行は難しいですか?

HubSpotには主要CRM(Salesforce・Zoho・Microsoft Dynamics等)からの公式移行ツールが用意されています。データ移行自体は技術的に可能ですが、業務プロセスの再設計と社内トレーニングで2〜3ヶ月かかるのが一般的です。Solution Partnerの支援を受けることが推奨です。

Q 日本語サポートは受けられますか?

はい、HubSpotは日本語サポート窓口を提供しています。メール・チャット・電話での問い合わせに日本語で対応可能です。ただし高度なカスタマイズ相談はやや英語前提になるため、日本語での深いサポートが必要な場合はSolution Partner経由が確実です。

まとめ:HubSpotはFreeから試して段階的にスケールするのが鉄則

HubSpotは4つのHubが統合された強力なBtoBマーケティングプラットフォームですが、機能が豊富なゆえに「どこから使えばよいか」で迷いやすいツールでもあります。

Freeプランから実際に触って機能を理解し、マーケティングオートメーションが必要になったタイミングでStarter・Professionalに段階的にアップグレードする運用が、失敗の少ない導入ルートです。BtoB企業でマーケ・営業・CSを一気通貫でカバーする場合、CRM Suiteが最もコストパフォーマンスが高い選択です。

当社では、BtoB企業向けのHubSpot導入設計、オンボーディング支援、マーケティング戦略・営業プロセスとの統合運用、成果測定までワンストップでご支援しています。「HubSpotの導入を検討しているが、どのプランが合うか分からない」「導入したが活用が定着しない」とお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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よくある質問

Q. HubSpotとSalesforceは何が違いますか?

A. HubSpotはインバウンドマーケティング起点でCRM・Marketing・Sales・Serviceの各Hubが統合された設計、Salesforceは営業プロセス管理が起点で柔軟なカスタマイズに強みがあります。中小企業・スタートアップはHubSpot(Free・Starter 月2,700円〜)から始めやすく、大企業やカスタム要件が多い組織はSalesforceの方がフィットします。BtoB企業で初めてMA・CRMを導入する場合、無料で試せるHubSpot Freeで使い勝手を確かめてから有償プランに進むのが実務的です。

Q. HubSpotのFreeプランではどこまでできますか?

A. Freeプランでも基本的なCRM機能・問い合わせフォーム作成・Eメール送信(月2,000通まで)・ライブチャット・簡易レポート等が利用できます。ただしメール配信のブランディング削除・マーケティングオートメーション(ワークフロー)・A/Bテスト・カスタムレポート等は有償プラン(Starter以上)が必要です。まずFreeで機能を検証し、マーケティングオートメーションが必要になった段階でStarterまたはProfessionalに移行する流れが一般的です。

Q. HubSpotの日本語対応は十分ですか?

A. 基本的なUIは日本語化されていますが、一部の設定画面・ヘルプドキュメント・最新機能は英語のみのケースがあります。日本語サポートは受けられますが、ハイタッチなカスタマーサクセス支援を受けたい場合はHubSpotの日本法人または国内の公認パートナー(Solution Partner)経由での導入が推奨です。国内パートナーからの購入は料金は変わらずサポート品質が向上するメリットがあります。

Author / Supervisor

山本 貴大

監修

山本 貴大

代表取締役 / 株式会社ローカルマーケティングパートナーズ

中央大学卒業。日系上場コンサルティング会社で3年勤務後、M&Aベンチャー執行役員を経て2022年に独立。BtoBマーケティング支援・FC加盟店開発・M&Aアドバイザリーを専門領域として、戦略設計から施策実行まで一気通貫で担う伴走型支援に取り組んでいる。

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